そもそも量子力学とは一体、何なのだろう?
音声が好きな方はこちら↓
引き寄せの法則を学んでいくと、波動やソースエネルギーといった日常生活ではあまり馴染みのない言葉が出てきます。
こういった言葉がいまいち理解できない方は量子力学の視点から見ると腑に落ちるかもしれません。
量子力学という言葉を聞くと一見、難しそうに感じる方もいるかもしれません。
ですが、私たちの日常生活にも、とても身近な存在なんです。
例えば、携帯電話やパソコンなどは半導体技術の発展によって世界中に普及しています。
これらの、半導体技術は量子の世界のトンネル効果という、電子が壁を突き抜ける現象を活用しているものなのです。
DVD、レーザー、デジカメなども量子力学の理論なしには存在しえないことが分かっています。
物理学を大きく分けると
物理学は大きく分けると2つにわけることができます。
1つは古典力学、もう1つは量子力学です。
古典力学とは、目に見えるマクロの世界で成り立つ自然の法則を探求する学問です。
例えば、ボールを投げたときに放物線上に描く軌道を予測することや、リンゴが落ちるという現象などのマクロの世界で確認できるものであり、これらの運動法則を解明していくのが古典力学です。
一方、量子力学とは目に見えないミクロの世界で成り立つ自然の法則を探求する学問です。
例えば、リンゴを細かく切っていくとどうなるでしょうか?
最終的にはリンゴジュースになりますよね。
そのほとんどは、水分子でできています。
水分子であるH2Oを細かく見ていくと2つの水素原子と1つの酸素原子で構成されています。
このように、すべての物質は細かくしていくと分子化され、分子は原子で構成されて、さらに電子、中性子、陽子などで成り立っています。
そして、中性子や陽子の中にはクォークと呼ばれる素粒子が存在しています。
この素粒子はこれ以上細かくできない物質を構成する最小単位のことです。
目の前のパソコンや机、動物や植物、あなたの住んでいる家も、あなた自身の体もすべては素粒子でできているんです。
素粒子の組み合わせによって、植物になったり、動物になったり、人間になったり、あらゆるものになります。
この宇宙に存在する、あらゆる生命や動物、植物、鉱物、人間同士も見えない素粒子の海で繋がっているんです。
このように原子や分子、素粒子などの目に見えないミクロの世界の自然の振る舞いを探究するのが量子力学なんです。
量子力学とは目に見えない世界を解明していく学問と言えます。
すべてはエネルギーで説明できる
この世の構成をシンプルに考えると見える世界と、見えない世界に分けることができます。
見える世界とは、モノや物質などの質量があるもので、アインシュタインのエネルギーと質量の関係式で説明することができます。
アインシュタインは特殊相対性理論から、E=mc2乗の式を導き出しました。
この式はエネルギーがあるものは物質に変換できて、物質はエネルギーに変換できることを意味しています。
つまり、質量があるものはこの式でエネルギー量が分かるんです。
では、目に見えない世界のエネルギー量はどのように分かるのでしょう。
1905年アインシュタインは「光が粒々なって空間内に存在している」という仮説を提唱しました。
そして、1923年アメリカの物理学者アーサー・コンプトンが光が金属に当たるときに放出されるコンプトン効果によるエネルギーの式から光の粒子性を証明したんです。
粒々の光の粒子が金属に当たり放出されるエネルギー量はE=hνで表されます。
この式から分かるのは見えないエネルギーは周波数に比例するということ。
周波数とは1秒間あたりの波が振動する回数のことで振動数ともいいます。
この式から、振動数や周波数が高いほどエネルギーが高く、低いほどエネルギーが低いことが分かります。
目に見えない世界はX線や赤外線、紫外線など、電磁波は実態がないわけですから波のような性質を持っており周波数で表現できるんです。
おすすめの引き寄せ本